4/20 弦交換の戦い
こんにちは。昨日の記事でも書きましたが、昨日書ききれなかった分をこれから書こうと思います。ギターのお話です。
重要:この記事で「今日」といったら、昨日(4/20)を指します。
まずは昨日(4/19金曜)の話。
昨日はまあいろいろあって、家族と割と離れたところにある大宮に行ったんですが、用事を済ませて夕食(久々の外食w)を食って、最初に食べ終わって、俺、ヒマだったんです。
ってことでそのビル(SOGO)6階にあるという楽器店へ。
いざ行ってみると、名前は「銀座山野楽器」。ここは大宮だ。
そこで、いつも行ってる島村楽器にはないものでも買っていこうかと思って探して、迷った結果こいつを買いました。
今まで、おそらく島村楽器以外の店でギター関連の買い物をしたことはなかったと思うんですが、交際7か月でついに浮気してしまいました。
このピック、なんとピックのくせに袋に入ってます。
普通のピックは裸の状態で大量に置いてあるんですが。
~通販番組にて~
このピック、ただのピックではございません!!
独特な形状で、手の重みが先端に集中しやすくなっております!
また、力学的ないろんなメンドクサイことを考えて作られています!
そして、なんとすべて手作業にて製作!
1枚1枚に個性があるんですね~。
さてこの商品、気になるお値段は!!
なんと!420円!!大変お高いです!!
(観客の主婦:「え~~~!?」「高すぎんだろうがゴラァ!!」「なんでざます!?」)
(通販番組コーナー終了)
普通のピックは本体100円、税込み105円。
で、このピックは本体400円、税込み420円。
4倍と異常に高いです。
まあ手作業だというから仕方ない。見てみると、どうやらインド製みたいです。
インドの方々、お疲れ様です。
で、実際に使ってみると、なんじゃこりゃ。
新感覚。今まで感じたことがない感覚です。
「先端に集中しやすい」というのは確かにそうです。うん、なかなかいい。
肝心の音はというと、コレは??????
ピックが弦に当たったときの音が大きい。すなわちノイズが大きい。
まあ単音を鳴らしたときはそこまで気になりませんが、ブラッシング(左手で全弦をミュートしてかき鳴らすこと。チャッチャッというようなパーカッシブな音がする)するとねえ。音が普通のピックと違います。
コードを鳴らしてみると、なんだか空洞が開いたような音。使いやすいですが、音がコレだとちょっと厳しいかも。まあ、こういうのも勉強だ。うん、きっとそうだ。
今日は午後から島村楽器に。きのうの浮気はバレてないだろうか…?
「ちょっと。昨日山野楽器さんと何してたの?楽しそうだったわね。」
なんて言われちゃったらどうしよう…?
覚悟して、いざ入店。
交換用の弦を選んでいると、馴染みの店員のクリハラさん(仮名)が近づいてきました。
ヤバい!浮気がバレたのか!?どこか隠れる場所はないか!?
と思ったら、「こんにちは~今日はどうしたの?」
大丈夫だったようです。良かったよかった。
クリハラさんと相談しながら、弦をチョイス。
クリハラさんの豆知識:「SIT」という名前の弦があるんですが、クリハラさんの話によれば「Stay in Tune」(音程が合う)の略なんだそうです。英語だからカッコよく見えるけど、日本語にすると「音程が合う」というダサい名前にw
あと、昨日力尽きてしまったチューナーのボタン電池を、型番を教えてもらって購入。
会計後、クリハラさんと語らいながら並べられているギターを眺める。
色々教えてもらいました。
ギターの素材による音の違い。例えばメイプル、エボニー、ローズウッド、マホガニー、アッシュなど。
音に最も影響を与えるのは、実は弦とは全く触れない指板の材なんだとか。
あと、島村楽器にはなぜかギブソンという超有名メーカーのギターが一本も置いてない。コレが前から気になってたので、思い切って聞いてみました。
「そういえば、ここのお店ってギブソンがないですよね?何でですか?」
「…それはね…大人の事情でないんだよ」
「…『大人の事情』というのは?」
「…会社同士の仲が悪いんだよね」
ネットで調べてみると、どうやら交渉が決裂したということらしい。
でももったいないな~。ギブソンのギター置いたら絶対売れるのに。
その後、音の「立ち上がり」「ヌケ」についてとか、エレアコのピックアップについてとか、いろいろと喋りました。
島村楽器に来ると、いつもいろんな話が聞けるし話せるので、すごく楽しいです。
駅に戻る途中でペットショップに寄り、愛猫りんの食糧を狩りました。
家に帰って、アコギの弦交換スタート!
その前に、今まで頑張ってくれた古い弦に感謝の気持ちを込めて記念撮影。
では作業開始。
まずは古い弦を↓の写真くらいまで緩めて
ニッパーでCUTします。
で、ギターから取り外すと、ギターは丸裸になります。それがコレ!
なかなか見れません。
さあ、弦を取り外したところで、弦が張ってあるとケアできないところのケアをします。使うのは指板用オイルとクロスです。
ホコリを取ってから、指板をオイル数滴を垂らしたクロスで拭きます。
これで指板のケアは完了。
そうしたらついに、新品の弦をギターに張ります。6弦から順に張るのがいいです。
弦のボールエンド側を曲げたりして、こうやって穴に通します。
で、ブリッジピンで止める。コレが俺にはなかなか難しい。
そしたら弦の反対側をペグの穴に通します。で、↓くらいの余裕を持たせて巻き始めます。
↓こういうふうに、右側というか、ボディー側の弦が常に下になるように巻いていくのがコツです。
↓
6弦を巻き終えました。端っこの余り弦は、手に刺さったりして危ないので短く切っておきましょう。
コレを繰り返して、6本の弦すべてを張ります。
出来たあ!
戻ったカッコいい姿に興奮したので記念撮影。
この写真を撮った後に忘れてたことに気づいて、もう1枚撮りました。間違い探ししてみてください。
うん、カッコいい。新しい弦はやっぱきらきらしてますね。
でも、これで終わりではありません。
変えたばかりの弦というのは伸びやすいので、一度チューニング(音程)を合わせてもすぐに狂ってしまいます。
だから、例えばチューニングをきっちり合わせてからコードを鳴らすと
「じゃーん」
と綺麗になりますが、1,2分後にまた同じようにコードを鳴らすと、
「どあああーん」
上手く表せませんが、気持ち悪い不協和音が出たりします。
ってなわけで、弦を1本1本伸ばしていったり、弦を伸ばすために強めにコードストロークをしたりするんですね。
で、チューニングの狂いがほぼ無くなったら完了です。
いやー大変だった。
今はこんなふうに一人で交換できますが、以前は島村楽器のお世話になってました。
1回目:アコギを親戚から受け取った日、長い間放置されていたため弦がサビサビだったので教本を見ながらひとりで挑戦。というかその時は完全にナメてました。
いざやってみると、弦が巻いている途中で切れて自分のほうに飛んでくるわ弦の巻き方がイマイチわからず変な巻き方をしてメチャクチャになるわで、自分の力と弦交換の難しさに愕然としました。
で、翌日島村楽器に持って行って交換してもらった、というわけ。
2回目:前回の教訓を活かし再挑戦。前回よりはできたが弦を無駄にしたりしてもう酷い、散々な結果に。というわけでまた島村楽器へ。
この時、自分のギターの弦を自分で替えてやれないってことが、さすがに恥ずかしくなってきたのでスタッフの方の作業を隣で見学させてもらうことにしました。
この時に知り合ったのが、先ほども登場したB'zファンのクリハラさんだったんですね。
で、弦は予め外しておいたので指板のケアからやってもらいました。
B'zの話をしながらで、楽しかったです。
ところが、新しい弦を張ろうと思ったらおや、弦を止めるブリッジピンがないぞ、という話にw
牛肉:「すいません、忘れてきちゃいました」
というww
その後、店にあったシンセでB'zの「BAD COMMUNICATION」を弾いてたら、クリハラさんがきて「チョーBAD COMMUNICATIONじゃないですかw」って言ってきましたww
ホントに面白い人です。
その日は退散。で、家でピンを探してたらあらまあ。
ギターを入れて持っていたケースのポケットに入ってたんですww
つまり家に帰ってくる必要はなかった!
やっちまった!
ってことで翌日またクリハラさんにお願いして、弦交換を見せてもらいました。
で、確か3回目の挑戦で初めて、自分ひとりで弦交換に成功したんです!
いや~うれしかったなあ…
・・・なんて書いてたらいつのまにか字数が3600字以上になってるじゃないか!
すいません、ギターのことを書いてると楽しくて、気づきませんでした。
今日もありがとうございました。これからも安物牛肉と愛しのギターたちをよろしくお願いします!